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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】ワクチン推進に徹した「仕事師」菅内閣 「1億本確保」のため日米首脳会談に活路 (2/2ページ)

 接種開始が先進各国に2カ月遅れたため、日本がスタートするころには国際的なワクチン争奪戦が展開されていました。契約しても、ワクチンが入ってくるのか危惧されました。そこで活路としたのがトップ交渉です。

 菅首相の4月訪米は、ジョー・バイデン大統領との首脳会談での対中連携が注目されました。ただ、当時、内閣官房参与だった高橋洋一氏は、帰国後の首相の一言を強烈に記憶していました。

 高橋氏は「菅首相は最初に『ワクチン1億本確保』と言った。バイデン氏に会いに行ったのに、1億本の話が先だったので、米国へはそのために行ったのかなと思いました」と語っていました。

 まさに「仕事師」に徹し、ワクチン確保に奔走した菅内閣ですが、国民の情に訴えて行動を促すことはしませんでした。

 英歴史家のニーアル・ファーガソンは、感情が理性に勝る民主主義を「エモクラシー(感情主義)」と表現しましたが、今はエモクラシーの才能がかつてないほど求められる時代なのかもしれません。「男は黙って」去っていくのは、時代かもしれませんが苦い後味です。

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

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