記事詳細

【菊池雅之 最新国防ファイル】特殊車両配備で航空機火災に対応“縁の下の力持ち” 入間基地消防小隊 (1/2ページ)

 航空自衛隊の各基地・分屯基地には、規模の大小はあるが、消防を専門とする部隊が編成されている(=一部配置されていない場所もある)。火災を未然に防止するため消防設備などの維持管理を行うとともに、火災発生時においては、消防活動に当たり、人命や国の財産を守るのが主たる任務だ。

 首都圏にある巨大基地である入間基地(埼玉県狭山市など)に配置されているのが、「中部航空警戒管制団基地業務群施設隊消防小隊」である。

 基地の中に、消防小隊が使用する建物がある。ここが入間基地の「消防署」だ。建物1階部分が車庫となっており、われわれが街で見かけるのと同じく、赤い塗装を施した消防車が並ぶ。ただし、入間基地の消防小隊には、航空機火災に対応するため、破壊機救難消防車という特殊な消防車も配備されている点で街の消防署とは大きく異なる。

 車庫内には、資機材庫が置かれ、防火衣やホースなどがきれいに整頓されて並べられていた。普段勤務している際は、自衛官らしく迷彩服を着用しているが、火災対処となると、ここで防火衣へと着替えて、消防車に乗り出動する。

 事務所となっている2階を抜け、階段でさらに上ると、大きな窓が張り巡らされ、基地全体が見渡せるようになっていた。ここがいわば「火の見やぐら」だ。この場所には、交代で監視員が配置される。机の上には、緊急事態を告げる専用電話「クラッシュフォン」が置かれている。緊急事態が発生したとき、この受話器を持ち上げる。

関連ニュース