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【ジュリア・ミント プーチンの国より愛を込めて】30代で学び直し転職する友の後ろ姿 (1/2ページ)

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 先日、買い物に出た通りで声をかけられ振り返ると、そこにはかつて私の医科大時代のインターンで知り合った旧友が笑顔で立っていました。

 目の前に現れたその旧友ステパンは、ラフな私服姿と相まって精悍(せいかん)な容姿に変わっていたので、一瞬私の記憶にある彼と同一人物とは思えませんでした。

 何しろ、私が知っていた頃のステパンは、スーツ姿の保健省のお堅い職員だったからです。

 そんな彼は、4年ぶりの再会の挨拶もそこそこに「自分は今モスクワで暮らしているんだ」と言うと、私たちが会わなかった間に人生がどのように変わったかを話し始めました。

 ステパンは現在36歳です。保健省時代の彼は、他人のために無料で夜遅くまで残業することもいとわない責任感と仕事ぶりで、数年間は休暇を取らなかったほどのハードワークをこなしていたといいます。

 そんなある日、彼はいつものようにコンピューターの前で仕事をしていると、徐々に視界が狭まっていく感覚とともに気分が悪くなり、気がつけば自分の体は救急車のストレッチャーに乗っていました。

 ステパンは過労がたたって職場で意識を失い、救急車で運ばれていたのです。結局そのまま入院する羽目になったステパンでしたが、この入院期間中に自分のこれからの生き方をじっくりと考える時間が持てたといいます。

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