記事詳細

【菊池雅之 最新国防ファイル】世界初、潜水艦探索の飛行艇 対潜飛行艇「PS-1」 老朽化のため早ければ今年中にも撤去 (1/2ページ)

 山口県柳井市と松山市を結ぶ「防予フェリー」。1日に数便が、その途中にある屋代島を経由する。同島にある伊保田フェリーターミナルを降りて、堤防沿いを歩いていくと、緑で覆われた中に、巨大な白い機影が見えて来る。

 これが、かつて海上自衛隊に配備されていた対潜飛行艇「PS-1」だ。「なぎさパーク」(山口県周防大島町)にて保存展示されている。

 潜水艦を捜索する役目を帯びた飛行艇は世界初だった。すべて引退し、今はもう現役機は存在しない。しかし、最近になり、地元新聞やテレビでも取り上げられ、同機を見学する人が増えた。

 注目される理由は、老朽化が激しく、まもなく撤去されることが決まったからだ。「早ければ今年中」とも言われている。

 現存する「PS-1」は2機のみ。1機は、岩国基地(山口県岩国市)内で保存されており、見学するには特別な許可が必要だ。よって、いつでも見ることができる機体は、屋代島の1機のみである。そこで、最後のチャンスとばかりに、再び脚光を浴びている。

 戦後日本にとっての最大の脅威はソ連だった。海を隔ててその巨大な敵と立ち向かわねばならなかった。創設間もない海自にとって、ソ連海軍の潜水艦をいかに早く発見できるかが非常に重要だった。1957から、米国の無償軍事援助というかたちで対潜哨戒機「S-2」が配備された。

関連ニュース