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【江尻良文の快説・怪説】長嶋茂雄氏も耳を疑う!? 大リーグ「引き分け導入案」を米CBSが異例の提案 (2/2ページ)

 結果はカージナルスが4勝3敗で、15年ぶり9回目の世界一。セントルイスでの第6戦は、雨で中断時間が2時間39分。午前0時21分に終了という、日本では信じられない超ロングゲームがあったのだ。

 終電車の時間を気にすることのない、車社会の米国ならではの時間無制限マッチとはいえ唖然とした。しかも、2度目の中断に入った6回裏で、王手をかけられていたカージナルスが8-0とワンサイドなのに、「午前3時まで待ってもやる」という場内放送まで聞かされ、我が耳を疑った。

 宿舎に日本料理店から毎日、夜食を配達してもらっていた長嶋氏も「本当に疲れたね。さすがに今日は夜食はいらないな。キャンセルしたよ」とギブアップした。

 実は、この年の日本プロ野球界でも引き分け論議が起こっている。

 近藤貞雄監督の中日が64勝47敗19分、勝率・577で8年ぶりに優勝。リーグ連覇を目指した巨人・藤田元司監督は66勝50敗14分の勝率・569で、わずか8厘差の2位。「巨人の方が2勝多いのに、引き分けが5つ多い中日が優勝なのはおかしい」という声が噴出したのだ。

 米CBSの大リーグへの前代未聞の引き分け導入提案を聞き、時代の流れよりも、新型コロナウイルス感染拡大の脅威を改めて思い知らされた。(江尻良文)

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