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【江尻良文の快説・怪説】大谷「二刀流断念」迫られる年か 曲打ち3ラン、投打に格差… 王会長は「打者一本」推奨派 (2/2ページ)

 メジャーリーグでも知名度ナンバーワンの世界の王、ソフトバンク・王球団会長は、二刀流よりも打者一本推奨派だ。

 「決めるのは本人だから、他人がとやかく言う問題ではない。僕個人の希望としては」というただし書き付きで、「打者一本でやってほしい」という希望を持っている。

 「日本の一流投手がメジャーで通用するのは、もうわかっている。しかし、打者で成功したのはイチローと松井秀喜くらいだからね」

 さらに、「大谷君の打者としてのすばらしさを毎試合、球場に来るファンに見てもらいたいんだよ。投手との二刀流だと、試合に出ない日も出てくるじゃないか。それじゃ、もったいないんだよ」。

 王会長は、大谷の打撃に、安打製造機のイチロー(現マリナーズ会長付特別補佐)の技術と、強打の松井秀喜(現ヤンキースGM特別アドバイザー)のパワーの両方の要素を見てとっている。

 「イチローの安打はもちろん、松井のメジャー年間30本塁打は日本では50本塁打の価値がある。大谷君は首位打者も本塁打王も狙える稀有なバッターだ。ぜひタイトル獲得にチャレンジしてほしい」というのが、世界の王の夢なのだ。

 右ひじ後遺症で投手としての復活が難しくても、打者一本なら困難ではないだろう。そんな現実的な問題もある。

 「エンゼルス・大谷屈辱の693日投手復帰」が、一転して新たなドラマの引き金になる可能性は否定できない。世界の王が夢みて、太鼓判を押す「打者一本の大谷の本塁打王、首位打者チャレンジ」が実現するのか…。そもそも古くから語り継がれているように「野球は筋書のないドラマ]なのだから。

 大谷は8月2日(同3日)のアストロズ戦で、投手として今季2試合目のマウンドに上がる。

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