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【小田幸平 ODAの第2捕手目線】高校野球 全国各地で独自大会が佳境 進路にゆれる高校3年生“最後の夏”を大切に

 甲子園では春の選抜に出場予定だった32校による交流試合が始まり、全国各地では独自大会が佳境を迎えています。コロナ禍による特別な夏ですが、高校で競技としての野球を終えると決めている人も、これからも続けると決めている人も、3年生部員にとって最後の夏であることは変わりません。

 26年前、私も甲子園を目指す高校球児でした。兵庫・市川高の主将と「4番・捕手」を任されていましたが、1994年の兵庫大会3回戦で社高に2-3で敗れて涙をのみました。

 夏の終わりとともに、進路を本格的に定めないといけない時期がやってきます。当時の私は複数球団のスカウトから声がかかる、いわゆる“プロ注”。プロからの誘いも、関西の強豪大学への進学の話もありましたが、高校2年のころに見た三菱重工神戸の試合にひかれて社会人入りを決意しました。もちろん、両親や監督とも相談しましたが、最終的には自分の決断です。ここに全く後悔はありません。目標であるプロ野球に入り、17年もの間、現役を続けられたのですから。

 ちなみに同世代は別府大付(現明豊)の城島健司、東京学館の相川亮二、宇和島東の橋本将と名捕手ぞろい。私も「九州の城島、四国の橋本、関東の相川、関西の小田」と“高校捕手四天王”の一角に数えられていました。2006年のワールド・ベースボール・クラシックで日本代表の正捕手として活躍した、里崎智也も同じ歳です。

 いま、高校野球を終えたみなさんにお伝えしたいのは、「学校生活を大切にしてほしい」ということです。市川は仏教系の高校だったため毎週、授業として座禅の時間がありました。精神を集中し、心の平静を保つ方法や礼儀作法も学べたのです。この経験は社会人時代も、プロでもとても役立ちました。残り少ない高校生活を最大限に楽しみ、人生のために活用してください。(元巨人、中日捕手・小田幸平)

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