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【須藤豊のいごっそうが斬る】長期政権の原巨人からもなし セ・リーグの指導者人材不足 (1/2ページ)

 今季は新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ、過密日程に加えて今週も阪神で集団感染が起きるなど、かなり特殊なシーズンだ。進退がかかった選手や監督には気の毒な面もある。球団側としても、評価に困るところはあるはずだ。

 政権交代を決断する球団も出てくるだろうが、昔と比べれば監督の寿命は随分と短くなった。現役だと日本ハム・栗山監督が9年目で最長。大半は長くて3年ぐらいか。そのせいで、監督がこれと見込んだ選手を腰を据えて使うなど、一貫性を持って育成ができるチームは少なくなった。

 同じことが指導者の人材にも言える。長期政権にならないと、指揮官の色というのは出てこないし、選手たちが受ける影響も少ない。南海を23年間にわたって率いた史上最多1773勝の鶴岡監督は、その門下生たちとともに「鶴岡一家」と呼ばれたものだ。

 巨人・川上監督のもとで学んだV9戦士の多くは、他球団にコーチや監督として招聘され、強いチームの戦い方がどういうものかを伝えていった。私も長く巨人でコーチ、2軍監督を務めた後で大洋を率いた。

 川上野球の流れをくんだ最大の成功例といえば、西武で黄金時代を築いた広岡、森両監督だろう。当時の選手だった工藤、辻もまた、パ・リーグの現役監督として活躍している。

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