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【小田幸平 ODAの第2捕手目線】育成年代は動画や流行に流されるな 一流選手のフォームは研鑽の賜物 「フライボール革命」「フレーミング」より、まずは基本だ (2/3ページ)

 柳田のスイングは、近年の米大リーグを席巻している「フライボール・レボリューション」に沿ったものとして受け入れられています。ボールの中心のわずかに下側をアッパー気味に打つことでバックスピンを掛け、飛距離を伸ばして長打を狙うこの技術は、メジャーの野球を一変させました。ですが、日本で野球の上達を目指す小中高生がまねをするには、体格も筋力も、身についている技術も違いすぎます。

 先日、阿部監督が大リーグ・パドレスのダルビッシュ有投手(34)に、「どういうプロセスでという点もSNSで発信してほしい」と要望したと話題になったことがありました。

 これを受けてダルビッシュも、「腕を伸ばしてラリアット気味に振る」という直球の感覚をつかむに至った過程を明かした動画を紹介。その中で「実際にラリアットで腕を振っているわけではない。あくまで自分の中のイメージ。無理をしてやらないでほしい」と訴えていました。この言葉の通り、万人に通用する感覚ではないのです。

 課題を解決するため、一流選手はどのような思考の過程をたどるのかを参照できたという点で、このやり取りは非常に有意義だったと考えます。