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五輪まであと3カ月、競泳・池江はリモートで体調を徹底管理

 白血病から復帰して今月の競泳日本選手権で4冠を達成し、リレー2種目で東京五輪代表に内定した池江璃花子(20)=ルネサンス。自国開催の晴れ舞台で輝くカギは“リモートワーク”だ。

 日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(57)は12日、リモート会見。8日間で11レースとフル稼働し、五輪の切符をつかんだ池江について、大会初日から泳ぐ度に「だんだんと体つきができあがり、自信に満ちあふれた表情にも見えた」と語った。途中では疲れた様子も見受けられたが、「今回のレースで得たものの方が大きい」と強調した。

 大病を患いながら世界で戦える舞台に立てたこと自体、奇跡に近いともいえるが、選手権でのオーバーワークから今後の体調に不安の声も。五輪本番まで3カ月、定期的な通院もこなしながらの調整が求められ、細かい体調把握は必須事項だ。

 競泳日本代表は男女合わせて33選手で選手団を結成予定。帯同するコーチ陣の中に、昨年6月から池江を指導する西崎勇コーチの名前は今のところ入っていない。今後は池江は代表合宿参加より所属先での練習を優先させる可能性が高いため、平井ヘッドはZOOMなどのツールを使い、西崎コーチらとのビデオ会議の頻度を上げる考えだ。

 以前は実際に選手を集めてコンディションやモチベーションを確認していたが、先行き不透明なコロナ禍のなかで「練習の進み具合について、今はZOOMなどを活用すれば簡単に確認できる」と平井ヘッド。従来の月1回から、半月に一度のペースで打ち合わせを重ねて細かい調整を行う。奇跡の復活劇の途上にある国民的ヒロインに最大限、サポートを惜しまない。(山戸英州)

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