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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】エンゼル・大谷は奇跡のルーキー 抑えてきた感情を今シーズンから露出の一方で“修行僧”のような純粋さに米メディア「クギ付け」 (2/4ページ)

 去年までの3年間は故障に悩まされたが、オフにリセットした。下半身を強化し、血液検査を受けて、最も効果的に体力を回復させる食事の取り方を学んだ。結果、昨年まで球団が採用していた登板の前日と翌日を休養日とし、打席に立つのは週に3試合前後という「大谷ルール」が撤廃された。

 ニューヨーク・タイムズ紙は「大谷は肉体的、精神的に再調整された」とした。メジャー入りした2018年は、まだ年間162試合を戦うにはひ弱な印象だったが、今では野球選手というよりNFL(アメフト)のラインバッカーのようだ。

 主砲のマイク・トラウトが故障で欠場する今、大谷は間違いなくチームのMVP。展開次第では本当にリーグのMVPを獲得してしまうかもしれない。

 大谷を取り上げる米メディアの熱狂ぶりも過去の日本人選手を圧倒している。

 ニューヨーク・タイムズ紙はすでに大谷の特集記事を3度掲載した。東海岸に位置する米国ナンバーワンの新聞が、西海岸の選手の話題を取り上げるのは極めてマレで、トラウトやプホルスですら大谷のような扱いは受けなかった。

 ジョー・マドン監督らのコメントを別項に載せてみた。ロサンゼルス・タイムズ紙は「大谷のスプリッターはMLBで1番」としている。なかでも目を引いたのはアストロズのダスティ・ベイカー監督のこのコメントだ。

 「ものすごい選手だが、私が最も感心したのはマナーのよさだ。日本の文化の一部でもあるのだろうが、審判や相手選手に対する挨拶を見ると選手としてだけでなく人間としてのすばらしさに感銘を受けた」