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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】エンゼル・大谷は奇跡のルーキー 抑えてきた感情を今シーズンから露出の一方で“修行僧”のような純粋さに米メディア「クギ付け」 (3/4ページ)

 大谷の記事の書かれていない新聞、大谷のニュースのないウエブサイトを探すのが一苦労だ。

 米メディアは今年の大谷が、以前は抑えていた自身の感情を少しずつ露わにしていると気づき始めた。貴重なヒットを放った時に、こぶしを突き上げたり、重要な局面で三振を奪ったあとに雄叫びをあげるようになったことだ。クラブハウスではチームメートに対して悪ふざけを仕掛けているそうだ。

 その一方で修行僧のような生活にも注目している。25歳まで待ってメジャー入りすれば莫大な契約金と年俸が用意されていたはずだが、54万5000ドル(約5900万円)で契約して野球以外に興味を示さない。こうした大谷の純粋さは、米メディアにはとても新鮮に映る。

 ロバート・レッドフォードの主演で映画化されたバーナード・マラマッドの小説「ナチュラル」での主人公、ロイ・ホッブスを彷彿させるという声もあがっている。天才的な才能に恵まれてプロ入りを決意したものの、謎の女性の凶弾に倒れるが、それでも野球を続け、「ニューヨーク・ナイツ」に入団。伝説のバット「ワンダーボーイ」でホームランを放つという物語。ワンダーボーイはアーサー王伝説の円卓の騎士、ランスロットの刀ともいわれる。

 「ナチュラル」のモデルには諸説ある。