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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】エンゼル・大谷は奇跡のルーキー 抑えてきた感情を今シーズンから露出の一方で“修行僧”のような純粋さに米メディア「クギ付け」 (4/4ページ)

 1人はシカゴ・カブスのスター一塁手だったエディ・ワイトカス。1949年6月14日、熱狂的ファンだった19歳の少女に22口径のライフルで撃たれた。手術台で何度か絶命しかけたが奇跡的に一命をとりとめ、1950年にフィリーズで復帰。カムバック賞を受賞した。米国で最初の「ストーカー事件」とされている。

 もう1人はシカゴ・カブスのビリー・ユルゲス。1932年7月6日、ホテルのショーガールに別れ話のもつれからハンドガンで撃たれた。彼女はユルゲスを殺して自分も死のうとしたと証言した。

 ワイトカスを襲った少女は精神病院に送られ、ユルゲスを襲った女性は裁判でユルゲスが証言を拒否して釈放された。

 大谷には今後、いかなる人生が待ち受けているのだろうか? 今、言えるのは大谷には奇妙な女性にはつきまとわれないで欲しいということだけだ。

■「超自然的」「違う品種」

 大谷を絶賛する各界の声を英文と共に紹介すると…。

 エンゼルスのジョー・マドン監督は「spectacular」(壮観、華々しい)「almost supernatural」(ほぼ超自然的な存在)と表現。

 野球コラムニストのスコット・ミラー氏は「creative genius」(創造力に溢れた天才)。

 エンゼルスのテレビ解説者ホセ・モタ氏は「a super freak」(特別な変種)。

 インディアンスのテリー・フランコーナ監督は「an incredible athlete」で、「a generatioanal talent」(信じがたいアスリートで、この世代で1人いるかいないかという才能の持ち主」)とした。

 NBAのスター、ケビン・デュラントは「different breed」(違う品種)だった。

 ■Robert Whiting 作家。米ニュージャージー州生まれ。『和をもって日本と成す』(1990年)で日本のプロ野球の助っ人外国人を描き、独特の日米文化比較論を展開した。この逆バージョンともいえる本コラム「サクラと星条旗」は2007年から好評連載中。