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東京五輪、コロナ禍で逆に日本金ラッシュも…待ち受ける“乾いた拍手” (3/3ページ)

 強力なライバルが思ったようなパフォーマンスができないとなれば、日本勢は山下会長の心配をよそに、30個どころでない空前のゴールドラッシュも見込める。ただし、他の参加国から敬意を持って祝福の拍手を送ってもらえるかは別問題だ。

 五輪取材のため今月来日したドイツ人ジャーナリスト、フェリックス・リル氏は「12年のロンドン五輪が成功と評価される大きな理由は、多くの世界記録が生まれたから。選手が力を存分に発揮できる環境を、開催国が用意できたということだ。東京五輪では、コロナ禍で競技レベルが大きく低下するとの予測が、すでに強まっている。ホームの利で日本がたくさん金メダルを獲ったとしても、海外メディアはその背景を冷静に報じるのではないか」と話す。

 ワクチン接種率の低さにひるまず日本に戦いに来た海外の選手にも、開催国の務めとして可能な限りの“おもてなし”をし、互いにベストを尽くしたなかで、表彰式には君が代を何度も聞きたいものだ。相手の不利につけ込んで勝ちを誇るようでは、「武士道」を世界の共通語にした先人たちにも面目が立たない。

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