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3大会ぶり金へ 最強アメリカ撃破の切り札、急成長の“ビッグベイビー”後藤希友投手 (3/3ページ)

 山根氏は「オラオラ、ツンツンしてそうな感じですが、実際は“ビッグベイビー”。実はかまってちゃんなんです」と素顔を明かす。マウンドで求められる観察力も磨かれ、「髪切りました?」「髪色変えました?」と触れられるようにもなった。コロナ禍による五輪の開催延期で日本代表には多くのマイナスもあったが、後藤の成長というとてつもないプラスも手にした。「この1年で競技者としての顔は一段と強さが増した。オーラも出てきた。オン、オフの切り替えもしっかりでき人として成長した」と語るのは、以前よりプライベートで親交のある関係者だ。

 周囲が精神的な成長を実感したのは、代表発表があった今年3月以降のこと。関係者は「今までは最年少でどこか遠慮しているところもあったが、明らかに『私が投げなきゃ』というアピールが増えた。五輪本番からは投げるごとに気合が入っている」と指摘。今大会では上野や藤田倭の後に救援で投げているが、「本当は先輩の後じゃなく、私が一番先にマウンドに立ちたい」という思いも周囲ははっきりと感じ取っているといい、「試合ごとに成長を遂げたことで、先輩たちにも刺激を与えた結果、今回の快進撃につながった」と相乗効果を認める。

 残り2試合は26日の1次リーグ最終戦と27日の決勝。いずれも米国と激突する。メダル確定の感想を問われると、後藤は「実感がわいていない。そわそわしています」とあどけなさの残る笑顔を見せた。ひとたびマウンドに立てば、また全く違う顔で神がかりな投球を見せてくれるはずだ。

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