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ダル、大谷は過去の栄光…「育成の日本ハム」ブランド失墜 中田の暴力事件が決定打 (2/2ページ)

 そんな鮮烈な成功体験にあぐらをかいてしまったのか。近年は強みだったはずのドラフトと育成が機能せず、主力が続々とメジャーへ巣立っていく穴を、かつてのように伸び盛りの若手で埋められない悪循環からチーム成績も低迷。大谷を擁して最後に日本一に輝いた2016年以降、Aクラスは18年の3位だけだ。

 今季も早々に優勝争いから脱落し断然の最下位に沈むと、看板選手が後輩の顔面に拳を振り下ろし出場停止処分を受けるという、球団スカウト陣にとっては絶望的な事態が発生。高校球児たちが敏感に感じ取っていた、近年の日本ハムに漂うマンネリ感と不健全な空気は確信となった。

 高卒生え抜きの32歳、中田が愚行を糾弾されるだけでは済まない。これまで傍若無人な振る舞いを見逃し、若手がのびのびとプレーする環境を守れなかった栗山英樹監督(60)やコーチ陣、彼らに現場を任せてきた球団フロントに向けられる、アマ球界からの視線はさらに厳しいものとなる。

 04年の札幌移転以来、地道に築き上げてきた「育成のファイターズ」のブランドが崩壊するのは一瞬だ。新球場開業は23年。リニューアルが必要なのは、ハコモノだけだろうか。

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