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【田代学 ダッグアウトの裏側】エンゼルス大谷、リトルリーグの聖地で子供たちに夏の思い出プレゼント

 米大リーグに憧れるリトルリーガーには最高のプレゼントだ。

 エンゼルスの大谷翔平選手(27)が22日(日本時間23日)、米ペンシルベニア州ウィリアムズポートでインディアンスと対戦した。同地では19日(同20日)から10日間、リトルリーグの世界大会を開催中(コロナ禍で参加は米国内のチームのみ)。「リトルリーグ・クラシック」と銘打たれたこの日の試合は、厳しい予選を勝ち抜いた出場選手のために大リーグ機構が用意した。

 今年が4回目で、一般客用のチケットはない。子供たちや付き添いの家族、コーチらに加え、招待された地域の医療従事者ら約1800人が特別な一戦を楽しんだ。

 両軍先発メンバーによる自己紹介には大谷も登場。「こんにちは大谷翔平です。水沢リトルリーグ出身。(当時の)好きな選手はイチロー選手で、好きな食べ物はチョコレートです」と、残念ながら英語ではなく、日本語であいさつした。試合前はサイン会などで子供たちと交流し、試合では3度の出塁や盗塁で声援を浴びた。

 同地はニューヨークから西へ車で約4時間。筆者が「リトルリーグの聖地」をサンケイスポーツの取材で訪れたのは2012年10月だった。

 同地出身のカール・ストッツ氏がリトルリーグの創設者。甥が裏庭でプレーする姿を眺めていて思いついたという。最初の試合が行われたのは1939(昭和14)年で、本塁から外野フェンスまでの距離は約55メートル。非力な子供でも本塁打が出るように配慮したそうだ。同氏の名前が付いた球場がある「発祥の地」は、大谷がプレーした球場から車で約10分、川を挟んで対岸に位置している。

 大谷のおかげで、前週のレジー・ジャクソン氏に続いて、懐かしい思い出に浸ることができた。子供たちも大谷を見るたび、きっとこの夏のことが脳裏に蘇る。 (全米野球記者協会元理事)

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