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稲葉監督の後任に工藤監督が急浮上 侍ジャパン次期指揮官の動きが加速 “本命”高橋由伸氏は「外堀埋める流れに抵抗」 (2/2ページ)

 人選のカギとなるのが侍ジャパンのチーム運営を担うNPBエンタープライズ。発足当初はおもにパ・リーグ球団の職員が出向の形で携わり、小久保前監督、稲葉監督と同リーグ出身者が続いた。だが、WBCの主催など代表興行で実績ある読売新聞グループが主導権を握るにつれて、「稲葉ジャパンは意思疎通などでやりづらさもあった。次の監督は(同グループの)巨人出身者が望ましい」との意見が大勢を占めていったという。

 当初の大本命は前巨人監督の高橋由伸氏(46)とされたが、「巨人で監督に就任する際と同様、自分の意思とは無関係に情報が一人歩きし、外堀が埋められていく流れに抵抗があったようだ」(球界関係者)。代わりに名前が浮上してきたのが工藤監督だ。巨人を含めセ・パ各2球団で現役を過ごし、今季で監督就任7年目のソフトバンクでリーグ優勝3回、日本一5回。巨大戦力を率いた経験や、短期決戦の強さは折り紙付きだ。

 球界関係者は「本音は巨人一筋の由伸に決まってほしいが、工藤さんでも異論は出ないだろう」とみる。工藤監督は2年契約最終年の今季、主力の相次ぐ故障が響いて自力優勝の目は消え、クライマックスシリーズ進出さえ危うい状況にある。

 4連敗のチームは、16日の首位ロッテ戦(ペイペイドーム)も拙攻を繰り返し引き分け。2位オリックスが勝ったため、目前での優勝マジック点灯をかろうじて免れた。

 まだ5年連続日本一への道筋は途絶えていないが、すでに球団側は工藤監督を契約満了で禅譲させる準備にぬかりなく、今季入閣した小久保ヘッドコーチや城島球団会長付特別アドバイザーが控える。工藤ホークスの終焉とともに、横滑りで工藤ジャパン誕生への号砲が鳴るのか。

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