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霧馬山、存在感メキメキ 正代破り5勝目 大相撲秋場所

 ■17日、東京・両国国技館

 新横綱照ノ富士(29)=伊勢浜=が6連勝で単独首位に立った。西前頭2枚目の霧馬山(25)=陸奥=は大関正代(29)=時津風=を寄り切って5勝目を挙げた。

 幕内上位の若手がいまひとつ振るわない中、霧馬山が日に日に存在感を増している。過去4戦全敗だった正代に完勝し、2大関を含む三役以上5人を破って1敗をキープ。「初めて勝って良かった。まわしを取って攻めていけた」と、あどけない表情で喜んだ。

 踏み込んで左前まわしを引くと、上体が起きた大関の右上手も取った。頭をつけて前進。両前まわしを強烈に引きつけ、30キロ近くも重い相手の腰を浮かせて寄り切った。

 相撲経験がないまま、モンゴルから来日。18歳だった2015年春場所の新弟子検査は94キロと線が細かったが、140キロと筋肉質の体に成長した。稽古熱心さにも定評があり、陸奥部屋付きで指導する鶴竜親方(元横綱)は「素直に人の話を聞いて、どんなこともしっかりやろうとする。上を目指したいという自分の気持ちに素直」と謙虚な姿勢を評価した。稽古後のちゃんこでは同親方が隣に座り、たくさん食べるよう目を光らせていることも大きい。

 新入幕だった昨年1月の初場所で11勝を挙げて敢闘賞。幕内上位に定着しつつあり、新三役も十分に視界に入ってきた。ただ一人の全勝となった照ノ富士を追う成長株は「一日一番なので、しっかり頑張っていきたい」と気負いは見せず、優勝争いにも食らい付いていく。