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【神谷光男 スポーツ随想】居るだけなら要らない!!強い大関を待望 消えるべくして消えた今場所の大関戦 (1/2ページ)

 「大関の権威」などという言葉はもう死語なのかもしれない。化粧まわしのバレンの部分に高貴な色とされる紫色が許され、2場所続けて負け越さない限り落ちない。移動は飛行機ならファーストクラス、新幹線ならグリーン車。その他、いろいろ特権が与えられているはずなのに、それらに見合った強い大関はこのところとんと影を潜めてしまった。26日に終わった秋場所もひどかった。

 先場所、首を痛めて途中休場したかど番大関の貴景勝は初日から3連敗。「相撲になってない。休んだ方がいい」との声も出たほどだった。その後何とか立て直したが、優勝争いには絡めぬまま。正代もいいときと悪いときの差がはっきりし過ぎていた。13日目の阿武咲戦では立ち合い一気に押し込みながら、残られて逆に一気に寄り返され、「あんな棒立ちで、のけぞったまま押し切れるわけがない」と冷ややかな声も聞かれた。

 そんなダメな大関陣を象徴したのは、どんなときでも必ず組まれる大関同士の取組を今場所は召し上げられてしまったことだ。妙義龍、阿武咲ら優勝を争う平幕が上位と組まれ、大関戦が行き場を失ってしまった。

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