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【須藤豊のいごっそうが斬る】惚れ惚れするオリックス・吉田正の対応力 2冠争い巨人・岡本、ヤクルト・村上のお手本 (1/2ページ)

 セ・リーグは三つ巴の優勝争いもさることながら、若い日本人の4番打者2人による打撃タイトル争いが熾烈だ。巨人・岡本和真内野手(25)が38本塁打、106打点でもっか2年連続の2冠をうかがう。ヤクルト・村上宗隆内野手(21)もトップタイ38本、100打点で逆転の2冠が狙える位置。残りが巨人より5試合多いことも有利に働くだろう。

 学年では岡本が3つ上だが、打撃の安定度では村上に軍配が上がる。日本の打者では珍しい「静から動」の打撃は、同じ左打者で私と毎日(現ロッテ)で同僚だった史上最年少2000安打の榎本喜八を彷彿とさせる。

 岡本のような「動から動」の打撃との違いは、打席での球の見方に表れる。甘い球なら2人とも捉える力に遜色ないが、特に4番にとって勝負どころの得点圏に走者を置いた打席などでは、投手も際どいコースに放ってくるわけで、岡本は低めのボール球を見極められず手を出してしまう。その結果が岡本の出塁率・341、村上が同・407という明白な差だ。

 一方で、村上の打撃にも向上するべき点はまだある。最高のお手本が同じ左打者のオリックス・吉田正尚外野手(28)だ。「動から動」のタイプではあるが、私は現在の日本球界でナンバーワンの打者だと思っている。

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