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【神谷光男 スポーツ随想】サッカー人気を左右する地上波放送の「消滅」 スポンサー撤退も危惧 (2/2ページ)

 高騰した放送権は有料の映像配信サービス「DAZN」が獲得したが、日本では多く見積もっても契約者は100万人程度という。視聴率の1%が約110万人といわれるから推して知るべし。以前なら夜中の1時、2時くらいなら、多くの家々から日本のゴールに歓声が漏れたものが、そういう深夜の思わぬ“一体感”はもうなくなる。

 「Jリーグは見ないが、代表の試合は見る」という人が多い。過去6度出場で当たり前に思われていたW杯がなくなったら、CMに引っ張りダコの選手もいる代表は、いっぺんに魅力を失ってしまうだろう。それどころか、スポンサーの撤退も危惧され、観客動員に苦慮するJリーグも直撃を受けて、サッカー人気は衰亡の一途をたどるかもしれない。

 最終予選はA、B各組の上位2チームが勝ち抜け。さらに両組の3位同士が一発勝負を行い、勝ったチームが南米、オセアニア、北中米カリブ海の各予選で次点のチームが集まる大陸間プレーオフに回る。点の取れない日本が、そんなタフなサバイバル戦を生き抜けるかどうか。残り7試合、全勝するしかなさそうだ。

(作家・神谷光男)

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