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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】東京五輪“重い負の遺産” 新施設の赤字、IOC幹部への不公平感 札幌冬季大会招致に影響するか (1/3ページ)

 東京2020オリンピックが閉幕し、大会はある意味では成功に終わった。日本人選手が獲得したメダル数は史上最多を記録、日本中が彼らのパフォーマンスに酔いしれた。選手たちの活躍と笑顔は、新型コロナウイルスのパンデミックと、無観客開催が決まった今大会の中止を国民の約8割が望んでいたという事実を忘れさせてくれた。

 日本が採用した「バブル方式」のおかげで、関係者の感染は853人に抑えられた。様々なテクノロジーが活用され、感染拡大防止対策として、大会参加者は入国時に携帯電話に接触管理アプリ(COCOA)をインストールし、各組織のコロナ対策責任者(CLO)に毎日体温を報告することが義務付けられた。

 こうした対策は、海外の報道関係者用のホテルに無関係の客が出入りすることによってバブルに穴が開き、被害が広がってしまうのを最小限に食い止める役割を果たして、各方面から高く評価された。

 だが同時に、オリンピックは日本に重度のハングオーバー(二日酔い)を残した。大成功だった1964年の東京オリンピック後にも経験したようなやつだ。

 64年大会は東京の街を、誰も見向きもしない空気の汚れた田舎町から、世界中の観光客が波のように押し寄せ、映画「007は二度死ぬ」のロケ地に選ばれるようなハイテクなメガポリスへと変貌させた。新幹線の開通、初の衛星放送、ピクトグラムの導入など、技術革新は多岐に及んだ。

 しかし新幹線の予算超過のために東京モノレールは不便な浜松町止まり、高速道路は河川の上空に建設せざるを得ず、それが神田川の汚染、日本橋の景観悪化を招き、河川流域の文化を破壊した。

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